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さぬきシェイクスピア(06) 


今年も、香川芸術フェスティバルの一環で、「劇空間プロジェクト・旧金毘羅大芝居とシェイクスピア」が開催されました。これで「ロミオとジュリエット」「ハムレット」「夏の夜の夢」に続いて4回目となり、今年の演目は「じゃじゃ馬ならし」。

香川の市民劇であり、演出もいつも通り、劇団・山の手事情社の安田雅弘氏・・・でも、何かがいつもと違う。そう、今回は「あの」旧金毘羅歌舞伎大芝居での上演なのです!江戸時代の芝居小屋に、古典とはいえシェイクスピア、それに現代風の演出を加えるという大変興味深い企画ですね。

ここは、現存する日本最古の芝居小屋として、歌舞伎による町興しのシンボル的存在であり、関係者のプライドも並大抵じゃありません。ですから、これまで伝統芸能以外にその利用が許可されたことはありません・・・でした。おととし、金刀比羅宮の平成の大遷座祭で「能」などが行われたのを皮切りに、秋の「桂米朝一門会」が行われるようになったのでさえ、破格の出来事だったのですが、ついに「素人」にまで門戸が開放されたと言う意味では、驚愕の出来事なのです。

さて、初日の二回目の公演に行ってきました。昨年、仕事の都合で見られなかったので、二年ぶりの「さぬきシェイクスピア」です。

関係者のプレッシャーも相当なものとは思いますが、結果・・・そのプレッシャーはとてもいい方向に作用したようです。もともと「シェイクスピア」という、何百年もの時間のフィルターを潜り抜けた作品ですからストーリーがしっかりしているというのは当然ですが、これまでの作品と比べても「テンポの良さ」と言う面では群を抜いていたような気がします。なんといっても「ペトルーチオ」という主人公の行動の破天荒さが、胸のすくスピード感で迫ってきます。この大事な大役を見事に演じた大垣さん(女性!)の男前ぶりに、まず拍手。脇を固める女優・俳優陣も、一歩も引かず見事な演技。

歌舞伎小屋ならではの「花道」「すっぽん」などを利用して、360度・3Dな演出も流石。旧金毘羅大芝居の「役者の神様」もびっくりの公演でしょうが、これなら許してくれるんじゃないでしょうか?

終わったあとに知り合いの出演者(Iさん)と挨拶して「良かったですよ~」と言いました。「GAMさん『よかった』しか言わないから」と半分からかわれましたが、本当によかったんですよ。一言で言うなら「鮮やか」ですね。

皆さん、明日もがんばってください。













この「じゃじゃ馬ならし」という作品、パンフレットで安田氏自身が「現代の中では男尊女卑の作品として評価が低い」と語っています。

確かに、じゃじゃ馬・キャタリーナをペトルーチオが調教するやり方は「洗脳」ともいえるもので、結構強引だし、いまどきの女性からしてみたら「とんでもない」のかもしれません。でも、同時に安田氏自身が言うように、ペトルーチオの生き様が「常識を破壊する、大胆な変革者」と捉えたいという思いは、僕は十分に感じ取ることが出来ました。

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